4月1日付で、国立大学法人・熊本大学文学部に社会学教員として着任いたしました(先日が日曜日だったので辞令交付は本日でした)。キャンパスはすでに桜が満開でとてもきれいですが、事情によりしばらくは、そんな美しい熊大キャンパス内に住んでいます(今日は150歩くらいしかキャンパスから出ていない)。

ところでいきなりですがひとつのエピソード。
東京を発って熊本に到着した3月31日のこと。熊本空港からバスに乗って通町筋で降り、しばし街をブラブラ歩いて、今日からこの街でやっていくんだと少し物思いにふけりながら、最初の晩餐でも食べようと思って、ひとりわびしくラーメン屋に入りました。あとで知りましたが有名なお店だそうです。で、当初客はわたしだけだったのですが、高菜ラーメン(普通のラーメンから少し奮発した)を注文して待っているあいだ、年配の女性ひとりと40代くらいの男性ふたりという一団が入ってきて隣のテーブルに座りました。常連客らしく、繁盛してるんだなーと思いながら、手元に運ばれてきたラーメンをひとすすり、ふたすすりくらいしたときでしょうか。その女性に突如「うまかろう?」と話しかけられました。

びっくりして少し戸惑いながらも、あまりにストレートな問いかけぶりにわたしも楽しくなってしまい、「ええ、美味しいです!」と答えると、そこから男性陣ふたりも加わって会話になりました。聞けばこちらの女性のお誕生会だそうで、仲間内で集まって飲んでいる最中だとのこと。で、突如、わたしにも来いと。ラーメン屋でただ隣に座っていただけで素性も分からない赤の他人であるわたしに、です。

アタマが「?」となっているうちに、ラーメンを食べきらないまま連れ出され、すでに始まっている2次会になだれ込みました。そこにはそれぞれの奥様や娘さん、お友達などがいらっしゃったのですが、突然の珍客にそれほど大きな疑問も警戒も抱かれることなく、名前以外はまともに自己紹介もしてないのに「よかよか」と受け入れてもらって飲み始めてしまいました。

そのまま二軒、ハシゴしました。

三軒目にお茶漬け屋に行くということだったのですが、さすがにフラフラになっていて、しかも学内に泊まるのでよく考えたら閉門時間がどうなっているのか心配になり(通常のホテルと違ってフロントなんていない)、お礼もそこそこに中座させていただきました。すべてごちそうになってしまいました。

これが熊本での記念すべき初夜でした。 
目が覚めてこの出来事を思い返しましたが、あまりの唐突な展開ぶりに、博士号授与や熊大赴任も含めてそれこそすべて夢じゃなかったのかと疑ったくらいです。18年も暮らした東京を離れ、何の縁もゆかりもない熊本(どころか九州、いやそれどころか西日本)でひとりでやっていけるのかと、正直すこし不安もありましたが、こんな信じがたいほどの熊本人の懐の深さに触れて、この地でやっていく勇気ががぜん湧いてきました。のっけからこのような出会いにめぐまれてわたしは幸せです。Oさん、Yさん、他のみなさま、そして何よりYさんのお母さま、本当にありがとうございました。


と言うわけで、これまでお世話になりましたみなさまも、これからお世話になりますみなさまも、そして、街ですれ違う見ず知らずの熊本のみなさまも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

  
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