2020年度、6名の個性的な面々を当ゼミから送り出しました。
ご存じのとおり今年度は、コロナ・パンデミックにせいで、例年ゼミの学習内容とシンクロさせて実施してきたフィールドワーク合宿が不可能になりました。またバーベキューや蒸し牡蠣を食べる会など、その他のイベントも軒並みできず、さらに、大学としての正規の卒業式さえもなく、非常に悔しいかぎりです。とりわけ今年度の卒業生のうち、2人はコロナ・パンデミックのせいで交換留学の途中にして断念して帰国せざるを得なくなり、またさらに他の2人は、同じ理由により、交換留学自体が不可能になりました。
ただそれでも、たくましい彼・彼女たちは、切り替えて、それぞれに就職や進学など新しい目標を見つけて邁進してくれました。またゼミの学習についても、フィールドワーク合宿こそできなかったものの、コロナ危機にかぎらず世界中で人種問題や政治問題が噴出したこの1年間のアクチュアリティ、そして学術的分析としての普遍性との双方を意識して、そのつど教材を選び、それをみなで集中的に読み込むことで、この激動の年の諸々の出来事にいかなる社会背景があるかを、深く理解することができたと思います。卒業論文も、海外で質的・量的双方の調査を実施したものをはじめ、全員が4~6万字の量の、ひじょうに高い水準のものを仕上げてくれました。
また、すでに当ブログで書いたとおり、ラッパーのゼミ生たちから示唆を受けて、前学期は「ラップと社会」がテーマとなり、わたしも大いに学びました。ラッパーとしての彼らの創造的、かつプロと言っても過言ではないほどのハイクオリティな活動の数々も、大変な刺激となりました。
コロナ危機のせいで失ったものもあるかもしれませんが、代わりに得たものもきっとあるはず。例によってゼミ生同士の仲も良く、結果、楽しい1年間でした。書きたいこと、書くべきことは尽きませんが、年度末のあまりの激務に、このブログ記事を書くのが年度をまたいでしまったので、まずはこのあたりで。
最後に、卒業生のみなさんたちのさらなる活躍を、心から期待しています。ぜひ勇気をもって新しい世界に一歩踏み出してください。本当にユニークで、かつたいへん優れた面々でした。
<補足>
以下、ゼミ内ラッパーの最新の作品等が視聴できます。お世辞抜きで、本当によい楽曲ばかりで驚くと思います。ぜひご視聴ください。
1) Tada’s Papas(ゼミ内ヒップホップユニット)
https://soundcloud.com/tkrrrr
2) TAKLO(Tada’s PapasのメンバーTAKLO君のソロプロジェクト)
https://soundcloud.com/user-3723441
3) MIYAGAWA(ゼミ生TAKLO君が参加するヒップホップユニット)
https://www.youtube.com/channel/UCf76ELK0t0UDnlyMxFpSjiA
4) MIYAGAWA 1stアルバム『みんなの唄』リリースパーティ&ライブ開催予告
https://www.youtube.com/watch?v=uWpu3GJd4PY


