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ベルリン工科大で、博士論文の審査委員を務めました。
さすがに主査ではありませんが、2人いた副査のうちの1人で、責任は重大だったので多少緊張はしました。が、先日おこなわれた公開の口頭試問(Disputation)において、キャンディデートは、学位請求論文の内容要約の素晴らしいプレゼンに加え、わたしも含めた審査員がさまざまな角度から投げかける厳しい質問にも的確に答えきり、見事に博士学位授与となりました。

もとより今回は博士学位請求論文自体が、中国の現代アートの世界における空間構成のあり方を、現地調査を通じて明らかにしただけでなく、それをもとに従来の西洋的な社会学的空間理論のアップデートをも図るという、たいへん野心的でありかつ優れた大部の作品であり、公開審査会の最後にモデレーターも述べたとおり、審査委員全員が一致できわめて高い(sehr gut)評価を与えました。

評価の発表後は、本人からの感動的なスピーチのあと、審査会会場その場でシャンパンを3本あけて、その場にいたみなで乾杯となりました。こういう習慣はドイツではわりと一般的だそうで、とても美しい瞬間だと思いました。また、当該学位論文がたいへん優れていたこともあって、気兼ねなくお祝いができて(一杯飲めて)、審査員の一人としてもうれしいかぎりです。また審査会自体が、厳粛ながらも和やかな雰囲気でおこなわれ、また著者の人徳もあって聴衆も多く集まり、楽しい時間でした。

何より今回、ドイツにおける博士学位認定の一連のプロセスに審査員として関わることができ、わたしにとってもたいへんに貴重な経験になりました。

ともあれまずは、今回晴れて学位授与となった Dr. Xiaoxue Gao に、心よりお祝いを申し上げたいと思います。
Herzlichen Glückwunsch!