昨年度の社会調査実習報告書『「自主避難」という選択』の改訂版作成を記念し、打ち上げとして「生ハムの原木を食べ、打ち上がる会」(Nさん命名)を開催しました。
じつはこの改訂版そのものは(諸事情あって当初の予定よりもほんの少しだけ完成が遅れたものの)すでに昨秋11月末には出来上がっていました。ただ、予算の都合で部数を多く印刷できず、まずはインフォーマントの皆さまにのみお送りさせていただくにとどめています。
ただ今回は、卒業を3月に控えた実習メンバーの分を印刷するだけの予算をようやく確保し、増刷できたので、彼らへの配布もかねての打ち上げでした(とはいえ彼らはまだ卒論の口頭試問が残っているので卒業気分で安堵するには早いですが)。なお、研究者や支援者の方々には、後日、あらためて追加の予算を確保次第、増刷してお送りします。もしかすると年度をまたぐかもしれませんが、どうかご容赦ください。
さて、というわけで、会の名称どおり、生ハムの原木を切り出して食べるという、大学の授業の打ち上げとは思えないおかしな集いとなりました。やや急な開催で、金曜日の夜ということもあり、来られない人がいたのは残念ですが、ともあれ、普通の人はふだんああいう肉塊を手にする機会がなく、正しくどう扱うべきかも分からないですから、そんなわけで、原木からの切り出し作業諸々、肉の実感を手に感じながらの試行錯誤が予想以上の体験で、みな大興奮の会となりました。
世知辛いいまの世の中、就職や進学を前に不安もよぎる時期ですが、「いざとなったら肉とかさえあれば生きていけるんだ」という、生きるということのある種の原点を認識させてくれて、みな妙な自信をつけたようでした。大袈裟に聞こえるかもしえれませんが、参加した学生たち自身が、「生ハム原木を大学の必修にすべきだ」と声を揃えて息巻くほどでした。全国の大学関係者の皆さん、おすすめします。
ともあれ、じつに2年越しの調査実習の大団円。メンバーの皆さんの労を心からねぎらいたいと思います。お疲れさま。























