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セルビア共和国の首都ベオグラードのフォトアルバム(1・2)を整理しました。テキストのスペースが限られているので解説は短めですがどうぞご覧ください。
なおMac版のFirefoxでは文字の折り返しができず見切れてしまいます。修正方法は模索中です。もし別のブラウザで同種の問題がありましたら管理者にご一報いただけると幸いです。

東北大学大学院理学研究科の大学院生が自殺した事件について、博士論文を2年つづけて受け取り拒否するなどした教員の指導に問題があったものと、内部調査委員会が結論づけたとの報道があった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090513-00000525-yom-soci

この件について、いわゆる「アカハラ」の実態がどれほどのものだったかこの記事だけではわたしには判断できないものの、ひとりの研究者の卵が無念の死を遂げたことは事実であり、きわめて痛ましく、また、程度の差こそあれ夥しい数の同種の事件が大学業界内にあるのはたしかであろう。上掲記事からリンクの張られていたページのアカハラ体験談を読むと、指導の一環云々とはとうてい言えないような、研究室の教官や先輩等々から被害者が受けた理不尽な仕打ちに強い憤りを覚える。

All About:アカハラに遭ってしまったら
http://allabout.co.jp/study/adultedu/closeup/CU20090203A/

ちなみに個人的見解だが、言説上できれいごとを並べたがるタイプは、実際の行為遂行場面では権威主義的あるいは権威同調的であることが多いように感じている。自己観察ができないのでおのずと言行不一致の落差が大きくなりがちである。

いずれにせよ、社会学者や教育学者でもっとこの問題を研究対象として積極的に扱ってもよさそうなものだが、あまりそうした話が聞かれない。研究者にとってはもっとも身近な社会問題であり、被害者も加害者もそこかしこにいる。遠くの問題にあれこれ口を挟むのもけっこうだが、同時に、自己観察的に足もとの現状も把握する必要があると思われる。


カンガルーの唐揚げを食べた。

現在作成中のフォトアルバムですが、ブラウザによっては、テキストが自動で折り返されずに右に1行でつづいていって見切れてしまうようです。アルバム完成までに修正したいと思います。

愛知県警守山署の副署長が飲酒運転でなんと警察敷地内で逮捕。本人曰く「なんでこんなことをしたのか分からない」。草なぎクンの件といい、誰かがデスノートを手に入れて操ったのでは、とつい妄想。

アクセス記録をみたら当たり前ながら Contact がいちばんアクセス数が少なかったからかわいそうだと思って。そのほか、ユーザビリティを考えて少しずつ改良してます。

残すスコピエとブルガリアはゆっくりやります。あと Photos のところ、まだ工事中ではありますが、フラッシュアルバムの導入、サムネイルの整理、ウィキマピア地図の表示など、徐々に体裁が整ってきました。

今朝テレビをつけた瞬間に「今日の運勢、いちばん悪いのはしし座のあなた」と言われた。なんで朝からこんなこと言われにゃならんのか。非科学的なテレビの朝の運勢、やめてくれ。せめて上位3つにするとか。

よそ見をした隙に地面が反転して目の前にあった餌を消すと犬が驚くという実験をバラエティ番組でやっていた。じっさい犬は視認するや驚いているようなリアクションだ。だとすると、犬は「餌がひとりでに消えるのはおかしい」というある種の物理法則を知っていることになる。われわれはこれをどう理解すればよいんだ。

みんななんでそんなに日本風のカレーライスが好きなんだ。目を覚ませ。あれはふつうの食べ物だ。
Internet Exploreの一部で、Profileページの担当授業欄における「社会学(A/B)」および「社会調査および実習4」が、ポップアップウィンドウで表示されないという不具合がありました。修正しましたのでご確認ください。今後同種の問題にお気づきになりましたら管理者までご一報ください。

というか更新記録というには逸脱して書きますが、この不具合、外部でIEでチェックして気づいたものの、じつは最後まで原因不明でした。自宅のFirefoxではウィンドウズでもマックでも見れてました。JavascriptにもHTMLにも誤りはなく、なぜかtitleタグのなかの日本語を書き直したら直りました。IE禁則文字でも使ってたか。

やはりマイクロソフト、不可解です。Firefoxではちゃんと1行あきになっているテキストがIEでは詰まってしまっていたし(いま出先で直しましたが逆にFFでおかしくなってないか不安)、連動ブログではエンコーディングUTF-8に指定しているのにウムラウトが文字化けしている。正気とは思えない。

ついでにそれよりもっと不可解なのは、グローバリズムに批判的な研究者でも何の疑問も抱かずにマイクロソフト製品を使っている人がいること。強引な手法でデファクト・スタンダード化されてしまったWindows OSやWord、Excelの類は仕方ないとしても、ブラウザやメーラーくらい、性能がいいわけでもないんだし、マイクロソフト以外を選びましょうよ(ちなみにわたしのメーラーはThunderbird)。

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ついでにベオとサラエヴォの写真も少々追加。これでタイトル画像用の旧ユーゴの国の写真整理はマケドニアを残すのみ。

ついでにベオグラード写真とサラエヴォ写真のキャプションの一部をキリル文字に直しました。

ノーベル賞の南部先生「世界で最も影響力のある百人」に

【ニューヨーク=白川義和】米誌タイム(電子版)は、毎年恒例の「世界で最も影響力のある100人」を発表した。

 政治や芸術、スポーツなど各界の代表的な人物計100人を選んでおり、「科学者」部門では、2008年ノーベル物理学賞受賞者の南部陽一郎シカゴ大名誉教授(88)が入った。

 「指導者」部門はオバマ米大統領、クリントン米国務長官、サルコジ仏大統領らが選出された。「英雄」部門では、今年1月、ニューヨークのハドソン川に旅客機を不時着させ、乗客・乗員の命を救ったチェスレイ・サレンバーガー機長(58)、ケガから復帰したゴルフのタイガー・ウッズ選手のほか、ミシェル・オバマ米大統領夫人も名を連ねた。
(2009年5月1日20時04分 読売新聞)
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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090501-OYT1T00888.htm

いま日本に一時帰国されているそうです(大阪大ですね)。
ご縁あって数年前にお会いしたことがあります。その後も折につけご連絡をさしあげたりメールをいただいたりしていましたが、いまや日本中に顔と名前の知れてしまった時の人ですから、もういちど直接お会いするのはなかなか難しいかもしれません。

それはともかく、分野こそ大きく違いますが、理論的探究という点で、根本的に新しい着想を生み出すのに必要とされる資質は、宇宙物理学も理論社会学もかなり共通していると感じています。じっさい彼がすでに以前からノーベル賞級とされるアイデアをいくつも発表しながらも受賞がここまで遅れたのは、要するに彼のやっていることが、いわゆる物理学というよりは宇宙の原理に関する一種の思想だからだと言う人もいます。

じつは高校時代の前半期、わたしは宇宙物理学を学びたいと思っていたのですが、ふと宇宙も社会も本質的に問題となる事柄は変わらないだろうと思い、それなら経験的に検証しやすい社会のほうをと、こちらの道に進みました。その直感は正しかったと思っています。まあ実際には、ロジックを積み上げて理論予測を示しその当たり外れや蓋然性がのちに明確に判明していくあちらのほうが、少しうらやましく感じますが。「知の欺瞞」もないですし。

ともあれわれわれ日本の社会学者は、もし仮に社会学にノーベル賞があったところで日本の理論社会学者で受賞しうる人は皆無だと断言せざるを得ない厳然たる事実を、重く受け止める必要があります。たしかに思想分野における言語障壁は欧米人に比べて決定的に不利ではありますが、それ以前に、舶来思想の上澄みをすすって満足してしまうという、理論というものに対する根本的なメンタリティの差こそが最大のネックになっています。だから日本の理論社会学者は、諸概念の輸入には一生懸命ですが、そして実際そうした小難しい諸概念を使いたがりますが、そもそも何が社会学理論の基本問題かを国際的な水準で共有していないどころか、共有していないという事実それ自体に気づいていない人がじつは少なくないようです。

概念の表面的な翻訳に傾注した明治以降の日本の近代化の仕方がいまだにここに反映されています。日本で国際学会とか国際シンポジウムを開催しましたとか、海外で英語で学会発表してきましたとか、そういうこと自体を偉いとかすごいとかと感じてしまう人には、もう社会学のノーベル賞はありません。言語能力とかプレゼン能力とかは、それはそれで重要ですが、あくまで手段であって思想の本質ではないのです。それらを自己目的化するのは本末転倒と言わねばなりません。逆に「オリジナルな理論」と称して、社会学史上のどの問題につながっているのか分からない、ただ本人の妄想と自己顕示欲を満たすだけの、概念のつぎはぎによる意味不明なものを作っても、やはりノーベル賞はないでしょう。

グローバリゼーションの時代だからこそ、日本の社会学理論研究は、言語能力等々の問題によってではなくそもそもの中身のなさで淘汰される可能性があります。本当に焦るべきはこちらの点でしょう。

南部さんがどういう信条のもとに理論研究に取り組んできたのかは、社会学の理論家にとっても無関係ではありません。


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